今回は旅先の楽しみである「温泉」、その種類についてのお話です。
突然ですが、旅先などで温泉に入るとき、こんなものを見たことはありませんか?
よく見るとどこの温泉にも必ずある、この温泉分析書。
見つけてもまじまじとは見ないですよね。
この分析書には温泉に含まれている成分(塩分や硫黄など)や温度・濃度などから、専門機関が温泉成分を詳しく分析した結果が書かれています。
要は「この温泉ってこんな温泉ですよ!」ってこと。
注目してほしいのはこの分析書の下の方。
温泉の種類が書いてあります。この伊香保であれば硫酸塩の温泉です。
この温泉の種類、大きく分けて10種類あります。
- 単純温泉
- 塩化物泉
- 炭酸水素塩泉
- 硫酸塩泉
- 二酸化炭素泉
- 含鉄泉
- 酸性泉
- 含よう素泉
- 硫黄泉
- 放射能泉
多いですねぇ。選ぶの難しい。
ただ一つ一つ特徴を見ると、自分に合った温泉を探すことが出来ます。
今回ご紹介するのは「炭酸水素塩泉」です。
炭酸水素塩って何?
そもそも炭酸水素塩って何者なんでしょうか。
まず「塩」とありますが、これは海水の様に塩分が入っているわけではありません。
中学校の頃理科で出てきた、あの塩です。そうですそうですNaHCO3とかです。
…いやもう覚えてないですよね。
簡単に言うと水の中で溶けているもの。
今回でいうと炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カルシウムなど、水の中に溶けている炭酸水素○○のことを「炭酸水素塩」といい、それが温泉なら「炭酸水素塩泉」です。
どんな特徴があるの?
炭酸水素塩泉は無色透明のものがほとんどで、匂いもあまり感じない温泉です。
そして「美肌の湯」と呼ばれることもある泉質です。たまに旅先で見ませんか?美肌の湯。これはこの泉質によるものがほとんどです。
炭酸水素塩泉は、肌の古い角質や毛穴の汚れを取り除くため、入るだけで石鹸で体を洗ったようになる効果があります。
何故そんなことが出来るのでしょうか?
その答えは、温泉成分の炭酸水素ナトリウムにあります。
ピンと来る方はお掃除やスキンケアをしっかりされている方でしょうか。この炭酸水素ナトリウムはしばしば「重曹」と言われています。頑固な湯垢や油汚れを落とすのに適しているアレです。
つまりこの温泉は天然の重曹が入った温泉なんです。実際に以前は重曹泉とも呼ばれていました。
この重曹のおかげで肌の表面がスベスベに感じることが出来るため、美肌の湯と呼ばれているんです。
どんな人に選ばれる?注意点は?
こんな人が選んでいます
美肌の湯と言われることもあり、圧倒的に女性に好まれる傾向があります。
また、古い角質をやわらかくしたり落としたりしてくれる効果から、加齢によりターンオーバーのサイクルが乱れてきてしまった方にもオススメです。
いつものケアにプラスして炭酸水素塩泉に入って見てはいかがでしょうか。
もちろんこれは女性だけでなく、私も含め少しでも若く居続けたいメンズもたくさんいます。男湯にひしめきあっています。
さぁ、是非とも一緒に時間の流れに抗いませんか。
注意点
①乾燥
ここまで美肌の湯と言ってきましたが、特別保湿をしてくれるわけではありません。肌触りが変わるのでお風呂上りは勘違いしやすいですが、刻一刻と水分は肌から蒸発していきます。せっかくの美肌の湯でも、乾燥させたまま居続けたら意味がありません。
しっかり化粧水とクリームやスクワランなどで保湿をはかってください。
②怪我の時と飲用
多くの場所の説明で、「この種類の温泉は皮膚炎症などの怪我や病気に良い」と言われていますが、私はあまりオススメしません。
何故なら、温泉は自然のものだからです。
理論的にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンが多く含まれているこの温泉にはその作用があるかもしれません。しかし、「自然のものということ」は「調整をしていないということ」なので他にどんな成分が入っているかわかりません。傷にいいものだけが入っているとは限らない。
悪化してしまう可能性もありますし、悪化しても自己責任になってしまいます。
もし入る際は、かかりつけの先生にしっかり相談するようにしましょう。
そしてこれは飲用も同じです。飲用OKとかかれているその温泉は、あなたの体のことを知りません。天下万民みんなの体質やアレルギーを考慮して飲んでOKな自然の温泉なんてそうそう無いので、飲用の際はご自身の体と相談しましょう。
保湿のススメ
注意点の①でもお話ししましたが、温泉に入った後は保湿が大事です。
炭酸水素塩泉が特別乾燥しやすいわけではありませんが、いかんせんスベスベな肌を一時期手に入れるので保湿されていると勘違いしやすいのです。
特に時間に抗いたい男性の方は、まだ保湿を気にしていない人が多いので差をつけるチャンスです。
私がしばらく愛用しているのはこの2つ。
青い方が「ビオデルマ イドラビオ エッセンスローション」。化粧水です。使っている感想としては、水分の浸透がすごい!肌がゴクゴク音を立てて飲んでいるかのよう。
そして化粧水を使った後は右の「HABA スクワラン」を使います。頑張って化粧水だけ使っても全部外に逃げていってしまいますので、しっかり蓋をしてあげます。
化粧水に比べてずいぶん小さいですよね。でも大丈夫、1回1滴しか使いません。
まずはこの2つで始めてみるのがとてもオススメです。
とはいえそんなに詳しくない私にオススメされても…と思いますので、私が参考にしたこちらの方の記事をご紹介します。
少しでも気になった方は下の2つの記事も是非合わせてご覧ください。
代表的な温泉はどこ?
炭酸水素塩泉で有名な温泉地
全国でも有名な温泉地の中で炭酸水素塩泉は
嬉野温泉(佐賀県)
鳴子温泉(宮城県)
南紀白浜温泉(和歌山県)
強羅温泉(神奈川県)
などが有名です。
他にもたくさんありますので、是非近場の温泉をチェックしてみてください。
当サイトで今までご紹介したところ
今まで私がご紹介した温泉の中では以下の3つが炭酸水素塩泉です。
①海辺の湯(千葉県)
鋸山の近くにある温泉。名前の通り海辺にあるので、ここからの眺めがとても素晴らしい。鋸山を登って疲れたその身体を癒すのにぴったりです!
②ひたちなか温泉 喜楽里別邸(茨城県)
ひたちなか市にある温泉施設。水戸からもひたち海浜公園からもアクセスが良く、茨城観光の時にとても行きやすいです。露天の景色も最高!
③夜天湯元 湯快爽快くりひら(神奈川県)
神奈川県川崎市にある温泉施設。ここの「黒湯」がとても気持ちいい!私が入った中で一番炭酸水素塩泉らしさを感じている温泉です。
是非それぞれの記事もチェックしてみてください。
お手軽に炭酸水素塩泉を楽しむには
温泉紹介されてもなかなか近くにない…
そもそも行く時間が無い…
といった方に朗報です。
最近は温泉をネットショッピング出来るんです。
便利な時代になりましたねぇ。
上でもご紹介した南紀白浜温泉のお湯が自宅に届きます。
南紀白浜温泉は有馬温泉・道後温泉とならんで「日本三古湯」に数えられる由緒正しき温泉地帯です。
交通費や宿泊費等を考えたらお手軽に温泉を楽しめると思いますので、ご興味ある方は是非チェックしてみてください。
まとめ
今回は炭酸水素塩泉についてご紹介しました。
美肌の湯が気になる方、そして私と一緒に周りと差をつけようと目論みたい方、是非お近くのmy炭酸水素塩泉を探してみてください。
次回はまた違う泉質についてご紹介したいと思っていますので、更新されましたら是非合わせてご覧ください。
それでは最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。