茨城

幕末の立役者の思い出の地!江戸末期の貴重な空気を味わえる「弘道館」

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今回は茨城県水戸市にある「弘道館」のご紹介です。

弘道館は、「烈公」と呼ばれた水戸藩の9代目藩主徳川斉昭によって設立された藩校で、斉昭の子であり江戸幕府最後の将軍ともなった徳川慶喜が幼少期に学んだ場所です。

少し前の大河ドラマ「蒼天を衝け」でも二人の様子が良く描かれていましたね。

当時の空気を味わえる貴重な場所である他、敷地内に植えられた梅林を楽しめる人気のスポットです。

今回はそんな弘道館の魅力を覗いていきたいと思います。

アクセス

マイカー

常磐自動車道水戸I.Cから水戸駅を目指して約30分、水戸駅から数分で到着します。

駐車場は、弘道館入り口横に無料駐車場が13台分あります。

また、弘道館の裏手に茨城県三の丸庁舎駐車場が約150台あります。

こちらは有料ですが、駐車券を弘道館で提示すれば3時間無料となります。

3時間あれば弘道館内はゆっくり見られますので、安心して駐車できます。

こちらに向かう際はカーナビで「茨城県三の丸庁舎」もしくは「茨城県水戸市三の丸1丁目5番38号」と検索すると便利です。

公共交通機関

JR水戸駅改札より北口へ進み、徒歩で約8分です。

また、北口バス停から4番乗り場からバスで向かうことも出来ます。

「10偕楽園行き」路線バスに乗車し3分で「弘道館」停留所に到着します。

弘道館ってどんなところ?

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弘道館は、江戸時代に開かれた水戸藩の藩校(今でいう学校のようなもの)で、水戸藩の9代目藩主「徳川斉昭」によって創設されます。天保11年(1840年)から建設が開始され、翌12年7月に一部が完成し、8月1日に仮開館の日を迎えます。

その2年後の1842年には医学館が新設され、1857年に15年の歳月を経て本会館となりました。

徳川斉昭は、藩の崩れていた支配体制と財政苦から立て直すため、「水戸藩天保の改革」と呼ばれる改革をします。そしてその中の一つが「学校の義」、その中心となったのが弘道館の設立でした。

こちらでは徳川斉昭の子であり、江戸幕府最後の将軍となった徳川慶喜も幼少期から学んでいました。また、慶喜は大政奉還後の謹慎の際も、寛永寺の後にこの弘道館で謹慎生活をしたそうです。

正庁の正門では、斉昭が慶喜に何かを説いている時の像を見ることが出来ます。

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明治時代になると「学制」が発布されたことにより、弘道館を含めた藩校は閉鎖されました。

その後、幾度の戦火を免れた正門、正庁及び至善堂は、昭和39年(1964年)に国の重要文化財に指定され、現在約3.4haの区域が「旧弘道館」として国の特別史跡に指定されています。

また、区域内には約60品種800本の梅が植えられており、梅の名所としても有名です。

見どころ

正庁内

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現在の弘道館は、当時の藩校としての姿を知ることが出来る資料館となっています。

国の重要文化財に指定されている正庁内では、実際に学問を学んだ部屋や教科書として使用していた書物、水戸徳川家に伝わる物などが見学できます。

中に入ると一気に江戸時代の雰囲気を味わうことができ、静かな時間が流れます。

弘道館へ訪れた際は、まずこちらを回るのがいいでしょう。

梅林

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正庁の周りを中心にたくさんの梅が植えられています。

梅林はとても広く、春になると綺麗な桃色に染まるそうです。

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これは弘道館のHPからお借りした春の写真です。

HPには他にもたくさんの素晴らしい写真がありますので、気になる方はこちらからチェックしてみてください。

この梅林の場所には、明治元年に焼失するまで「文館」という施設がありました。

文館は、居学・講習・寄宿・句読の4寮のほか、編修局・系纂局・講習別局・教職詰所などがあり、文館の一角に、彫刻場・帳綴じ場があり、書籍の編集や出版の事業が行われていた時期もあったそうです。

明治元年に起きた弘道館の戦いの際に焼失してしまいましたが、この広い梅林の場所にたくさんの施設があったことを考えると、当時の弘道館はとても大きなものだったことがうかがえます。

水戸城大手門

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こちらは弘道館の敷地内ではないですが、弘道館から道路を挟んで目の前に復元された水戸城の大手門があります。

水戸城大手門は、佐竹氏が水戸城主だった慶長6(1601)年頃に建てられたと言われています。

一度明治期に解体されてしまいましたが、令和2年に当時の姿で復元されました。

この大手門は水戸城の中でもっとも格式高い門とされていて、城の正門として様々な人がこの場所を通行していたところです。水戸のお殿様も何度も通られたことでしょう。

その目の前に作られた弘道館は、とても重要な施設と位置付けられていたことがわかります。

まとめ

今回は茨城県水戸市にある「弘道館」をご紹介しました。

冒頭でも書いた通り、この弘道館では「烈公」と呼ばれ慕われた徳川斉昭が開き、江戸幕府最後の将軍である徳川慶喜が育った場所です。

そのため、歴史好きからは外すことが出来ない注目の水戸観光スポットとなっています。

水戸へ訪れた際は是非弘道館に立ち寄って、江戸時代の空気に触れてみてはいかがでしょうか。

別記事でオススメの茨城観光スポットもご紹介していますので、併せてご覧いただければ幸いです。

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それでは最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。