今回は温泉の泉質、その中でも「二酸化炭素泉」のご紹介です。
以前「炭酸水素塩泉」についてご紹介しましたが、今回はその第二弾です。
炭酸水素塩泉の記事をまだご覧になってない方は、是非こちらからご覧ください。
特徴を見比べて、是非ご自身に合った温泉を探してみてください。
二酸化炭素泉って何?
二酸化炭素と言えば皆さんご存じ、私たち人間に、そして地球全体に欠かすことのできない気体です。
この二酸化炭素は、形状によって利用法や呼ばれ方が異なり、固形の状態だと、食材などを冷やす「ドライアイス」に。そして液体に溶けた状態だと、飲料などで使われる「炭酸水」になります。
つまり温泉という液体に二酸化炭素が入っている二酸化炭素泉とは、炭酸の温泉です。
温泉施設などでご覧になったことはありますでしょうか。入ると少しシュワシュワして体に泡がつくあの温泉です。
この二酸化炭素泉には、天然と人工の2種類があります。
天然の二酸化炭素泉はとても少なく限られた温泉地帯にしか湧いていないため、よくご覧になる二酸化炭素泉は人工のものがほとんどです。多くの温泉施設では、他の天然温泉に二酸化炭素を溶かして炭酸泉としています。
ただし、天然だから良いとか人工だから良くないということは無いので、技術力をもって手軽に楽しめるようになった温泉と言えます。
どんな特徴があるの?
二酸化炭素泉は、上述の通り炭酸温泉なのでぶくぶく小さい気泡が常時出てくる温泉です。
そしてその炭酸の性質により、温度が低めに設定されているところが非常に多いです。温度が高いと早く炭酸が抜けて行ってしまうためです。炭酸の濃度が低くなってしまうと二酸化炭素泉として認められないため、管理しやすくするためにも40℃より少し下、体温くらいの温度に調整されていることが多いです。
炭酸飲料でも、温かくなってしまったら気が抜けているものが多いですよね。
でも温度低いなら寒くなっちゃうんじゃないの?と思われる方も多いかもしれませんが、そんなこともないんです。
入浴中に肌から吸収される二酸化炭素は結果的に体を内から温めてくれるため、上がった後は全身ポカポカになります。
どんな人に選ばれる?注意点は?
こんな人が選んでいます
一つ目の特徴として、血圧や心臓に不安がある方に良く選ばれています。
というのも、二酸化炭素泉は「心臓の湯」とも呼ばれています。
皮膚から吸収する二酸化炭素は毛細血管を拡張するはたらきがあるため、体中の血流が良くなります。血圧を頑張って上げて血流を良くするわけではないので、体や心臓に負荷をかけず循環を促し、体温をあげてくれるのです。これが心臓の湯と呼ばれる所以です。
また、低温の温泉はそもそも血圧が上がりにくいので、リラックスした状態で入り続けることが出来ます。
また、熱いお風呂が苦手な方にもとてもオススメ。
熱いと長風呂が出来ずあまり温泉を楽しめないんだよね…という方、結構多いですよね。
そんな方にも安心、思った以上に「ぬるい」お湯です。
というのも前述の通り、熱くすると炭酸を維持するのが困難なためです。
そのため、他の温泉ではすぐに限界を迎えてしまう方も、ゆっくり友達と語らいながら入ることが出来ます。
注意点
二酸化炭素泉はお湯もやわらかく、二酸化炭素泉特定の禁忌もないため入りやすいです。そのため妊婦さんでも気軽に入ることが出来る温泉です。
しかしそれでも赤ちゃんの場合は抵抗力が弱いので、生後1年未満のお子さんは避けた方がいいでしょう。
また、大衆浴場の場合はオムツが取れない子は入れない、といったルールがあることもありますので、要確認です。
また、二酸化炭素泉は飲用を勧めているところも多いです。天然温泉の場合、純粋な二酸化炭素+水の温泉ではないこともありますので、確認しながら判断することをオススメします。
有用とされる豊富なミネラルが合わない人も中にはいますので、多くの人が安全に飲めても自分の身体と一度相談するようにしましょう。
単純な炭酸水の飲用の効果が気になるという方に私のオススメは、コンビニでも売っているアレです。
私はここ数年ずっとウィルキンソン。飽きがこないですねぇ。ずっと箱買いしてます。
温泉後の水分補給にもピッタリです。ぬる湯に入っていると思った以上に水分失っていますので、興味がある方はチェックしてみてください。
代表的な温泉はどこ?
全国でも有名な天然の二酸化炭素泉は
有馬温泉(兵庫県)
下仁田温泉(群馬県)
乳頭温泉郷(秋田県)
姫川温泉(長野県/新潟県)
などがあります。
他の泉質よりは少ないですが他にも各地を探すとありますので、是非近場の温泉をチェックしてみてください。
また、人工の二酸化炭素泉で以前私が紹介したおススメの温泉は
極楽湯 多摩センター店の「金色の炭酸泉」です。
露天で広々とした浴槽でゆっくり入るぬる湯がもう最高。
長風呂してくれと言わんばかりにTVも併設されていて大満足の炭酸泉です。
東京都とはいえ、多摩は冬になると都心より多く雪が降ります。
寒い雪の中、ぬるま湯の炭酸泉にずーっとはまり続けるのはもう病みつきです。
まとめ
今回は二酸化炭素泉についてご紹介しました。
熱いお湯は苦手だけどゆっくり温泉に入ってみたい!という方は私の周りにも多いです。
そんな方の救世主になり得るこの二酸化炭素泉、是非お試しになってみてください。
別の記事で、美肌の湯と呼ばれる炭酸水素塩泉についてもご紹介しています。
ご興味ある方は是非合わせてご覧ください。
それでは最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。