天城越えの入り口ともいえる位置にある浄蓮の滝。
「天城越え」の歌の歌詞に出てくるので、世代の方は聞きなれた名前なのではないでしょうか。
浄蓮の滝は、雄大さや周囲の独特の世界観がとても人気のあるスポットです。
こちらではその魅力をご紹介します。
アクセス
マイカー
修善寺駅から河津方面へ約15km車を走らせると、約100台の駐車場があります。
駐車場から約200段の階段を下るとたどり着きます。
ナビを元に向かうときは、「浄蓮の滝観光センター」を入力して向かうとわかりやすいです。
公共交通機関
伊豆箱根鉄道の終点修善寺駅から東海バスで約35分、「浄蓮の滝」停留所で下車。
下車後すぐに見える浄蓮の滝観光センターの横の階段より下って滝へ向かいます。
浄蓮の滝ってどんなところ?
浄蓮の滝は、天城越えコースの入り口にあたる場所で、高さ25m・幅7mの大きな滝です。
駐車場奥にある遊歩道の階段を約200段ひたすら降りるとたどり着きます。明治の末期にこの遊歩道が出来るまでは、断崖絶壁の中にあって人が近づけない神秘的な滝でした。
そもそも天城は川端康成の「伊豆の踊子」の舞台になっている場所で、こちらの遊歩道の入り口にも伊豆の踊子の大きな像が立っています。
また、石川さゆりさんの「天城越え」の歌詞にはこの浄蓮の滝も出てきていて、滝のすぐ横には歌碑が置かれています。
見どころ
ハイコモチシダ
浄蓮の滝には珍しい植物が自生しています。
その名はハイコモチシダ。別名ジョウレンシダともいう静岡県の天然記念物に指定されているシダ植物です。
この植物は、日本では伊豆半島と熊本県にしか自生していないとても珍しい植物で、浄蓮の滝の神秘さを演出しています。
柱状節理
柱状?節理?そんなよくわからない言葉を見どころと言われても…
と思う方も多いかもしれません。私はそう思いながら浄蓮の滝を訪れました。
ちなみに節理というのをwikipediaさんに聞くと
節理とは…岩体に発達した規則性のある割れ目のうち、両側にずれの見られないものをいう。
だそうです。これが柱状になっているようですね。
まだよくわからないので、写真でご紹介します。
人工的に出来たようなちょっと珍しい形の岩面ですよね。太古の火山噴火によるマグマや地殻変動などで起きるようです。
日本では見られるところがあまり多くなく、北海道の網走港や福井県の東尋坊、宮崎県の高千穂峡などで見ることが出来るそうです。
わさび田
静岡はわさびの名産としても有名です。ただ、育てているところは中々目にしないものですよね。
浄蓮の滝では、とても近くでわさび田を見ることが出来ます。
滝から下流に下る方向にずーっと伸びるわさび田。
一面に長く広がるわさびは圧巻です!
わさびは綺麗な水で育つと言いますので、これほど適した地もないのでしょう。
時期によって育ち具合が違うので、いつもこんなに生い茂っているわけではないですが、その時その時の成長具合を楽しむのもいいかもしれません。
ちなみにこの写真は7月頭ごろの写真です。
国際鱒釣場
こちらではなんと浄蓮の滝を眺めながら釣りをすることが出来ます。
落ちて流れる水の音を聞きながらゆっくりと釣りをするなんて素敵ですよね。
釣り竿やえさもその場で貸し出しや購入が出来るので、思い付きで時間を使うのもいいかもしれません。
別料金でコンロを借りることができ、その場で焼いて食べられるとのことです。
安藤わさび店さん
浄蓮の滝の目の前にある「安藤わさび店本店」さん。
こちらでは本場の生わさびやわさび漬け、しょうゆ漬けなどを購入できます。
その中で私イチオシのわさび商品がこちら。
わさびアイスです。
お店の方が目の前で擦ってくれたわさびを載せて、しっかり混ぜてからいただきます。
爽やかなわさびの香りと甘いバニラアイスがとても良く合います。滝を眺めながらゆっくりいただくわさびアイスは絶品!
是非一度お試しください。
まとめ
今回は天城越えの玄関口、浄蓮の滝をご紹介しました。
100年ほど前まで人がほとんど踏み入れなかった神秘的な滝。日本中探してもなかなかない貴重なスポットです。
是非一度堪能してみてはいかがでしょうか。
ご参考になれば嬉しいです。
また、浄蓮の滝よりさらに奥へ進んだ「河津七滝」のご紹介をこちらでしていますので、是非合わせてご覧ください。
それでは最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。