今回は静岡県伊豆の国市にある守山八幡宮をご紹介します。
守山八幡宮は、源頼朝が鎌倉に向け、そして平家打倒に向け挙兵をした地です。
この地で兵を挙げ、伊豆目代の山木兼隆邸へ向かいました。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でもその日のクライマックスとしてシーンが描かれた、聖地巡礼には欠かせない場所ですので、是非ご覧いただければ幸いです。
ゆかりの地巡りの記事も上げていますので、是非そちらも併せてご覧ください。
アクセス
守山八幡宮は願成就院に隣接している神社ですので、願成就院から徒歩で向かいます。
マイカー
三島玉沢ICから国道138号線を約15分。
駐車場は願成就院の隣に約20台ほどあります。真ん中に大型バス用があるので、停める際は出やすい位置を考えてから止めた方がいいかもしれません。
公共交通機関
伊豆箱根鉄道の「韮山駅」か「伊豆長岡駅」から徒歩で約15分。
タクシーやシャトルバス、レンタサイクルなどを利用される方は伊豆長岡駅が便利です。
概要
願成就院に隣接している守山八幡宮。鳥居の先にすぐ見えるのは拝殿で、奥の長い階段の先に本殿があります。
647年に大山祗神を祭神として創建され、907年に宇佐八幡宮の八幡神が勧請されて合祀されました。
歴史の授業で必ず習う「大化の改新」の頃に創建されているんですね。
現在の本殿は、1632年に、久能城主榊原照久によって造営された建物です。
歴史的な見どころ
1180年に平家打倒・源氏再興を祈願して、源頼朝はこの地にて挙兵しています。
鳥居前には源頼朝挙兵の碑があります。
石碑には、以下の様に書かれています。
史蹟 源頼朝挙兵之碑
源頼朝 治承四年(一一 八〇)八月十五日守山八幡宮に平家追討を祈願して挙兵 夜陰源氏重恩の軍兵数十騎、山木判官平兼隆を襲い討つ、其の間、頼朝 、遥かに山木館の火煙を望み、悲願の達成を悦ぶ、蓋し鎌倉幕府草創の礎はここに於て成ると、故に記して建碑の所以とする
石碑には作られた日付が書かれていて、こちらは昭和になってから作られたものです。
大河ドラマでも最初の山場であった「目代・山木邸の討ち入り」について書かれていますね。
目代とは、国主の代わりに行政を行う役職で、今でいう市役所や区役所のような感じでしょうか。
そこに討ち入りを行うというのはとんでもないクーデターで、相当の覚悟をこの守山八幡宮でしたことでしょう。
まとめ
今回は伊豆の国市にある守山八幡宮をご紹介しました。
歴史の中ではよく「挙兵」という言葉が出てきますが、現代日本では身近な言葉ではないのでイメージが着きにくいですよね。東京リベンジャーズの「集会」に近いでしょうか。
ただ挙兵は「兵を集めて軍事行動をする」という意味で、自分の命を懸けて相手の命を取りに行くこと。まさに相当な覚悟が必要な行為です。
頼朝の人生の中においても一大事だったこの挙兵を起こした地、守山八幡宮を是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
頼朝のゆかりの地巡りをこちらでまとめていますので、併せてご覧いただければ幸いです。
それでは最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。