今回は三島市にある三嶋大社をご紹介します。
あれ?三島の字間違えてますよ?
いやいや違うんです。地名は「島」で神社名は「嶋」なんです。
そんな三嶋大社は静岡県三島市にある神社で、地図で言うと伊豆半島の付け根あたりに位置します。
今回は2022年に放送されている「鎌倉殿の13人」でも出てくる、源頼朝や北条家ゆかりの地となっていて、今注目を浴びているこの三嶋神社をご紹介します。
ゆかりの地巡りの記事も上げていますので、是非そちらもご覧ください。
アクセス
マイカー
東名高速の沼津ICから国道1号経由で約5km、スムーズにいけば15分くらいでしょうか。
併設されている駐車場は乗用車用が55台、1時間200円です。
公共交通機関
JR「三島駅」から徒歩で15分、バスだとスムーズに行って4分ほどです。
南口から、東海自動車のバスで向かえます。元箱根行きなどで停車する「三嶋大社前」の停留所で降りてください。
また、伊豆箱根鉄道「三島田町駅」から徒歩約7分、バスだと3分ほどです。
ただし、最寄りの「大社前・市役所」のバス停からも少し歩く形になります。
概要
三嶋大社の創建時期は不明ですが、奈良や平安の古書にも記録が残る長い歴史を持つ大社です。
武士からの崇敬が厚い神社として知られるほか、「三嶋」の名前が地名になるなど伊豆の地域の方々からの崇敬も厚かったことがわかります。
境内は本殿の他に舞殿と客殿があり、御朱印は客殿でお願いすることが出来ます。
敷地内には、国の天然記念物指定されたキンモクセイの樹があります。樹齢1200年と推定され、キンモクセイの独特な香りを楽しみに毎年多くの人が訪れるそうです。
またこちらでは、「福太郎」という縁起餅が有名です。「邪気を払う」とされるヨモギが、「命を強くする食物」とされる餅の中に練りこまれた草餅で、さわやかな甘さが特徴。
入り口近くの売店で販売している他、境内の福太郎茶屋でその場でいただくこともできます。
歴史的な見どころ
平治の乱に敗れ伊豆に流されていた源頼朝もまた、他の武士同様三嶋大社を崇敬していました。
そして「源氏再興の旗揚げ日」を三嶋大社の祭礼の日と定めます。
これには諸説あり、大河ドラマではりくさんに仕組まれたクジによって決心をしています。
それでも実際に祭礼の日の8月17日に旗揚げをして、伊豆の目代であった山木兼隆を打ち取りました。
崇敬して思いが通じ成功すると、社領神宝を寄せ益々崇敬することとなりました。
宝物館には、北条政子奉納の国宝「梅蒔絵手箱」や、二代将軍源頼家自筆の般若心経が残されています。
特に、北条政子の奉納と伝えられる 国宝「梅蒔絵手箱 及び 内容品 一具」は、当時の最高技術を結集させたものとして知られています。
祭事
1年を通して様々な祭事を催していますが、こちらの一番有名な祭事と言えば「流鏑馬神事奉告祭」でしょうか。
全速力で馬場を駆ける馬の上から3か所の的を次々と射抜く神事です。
平安時代から行われていたと考えられています。800年をこえる歴史を持ち、天下泰平・五穀豊穣を祈るこの神事は、現在、武田流一門により行われます。
この流鏑馬神事が行われるのは8月17日。
上記で申し上げた「源氏再興の旗揚げ日」です。
頼朝もこの流鏑馬を見て勇気づけられたのかもしれません。
他の祭事など、詳しくは三嶋大社のHPよりご覧ください。
まとめ
今回は三島市にある三嶋大社をご紹介しました。
頼朝が崇拝し、大きな一歩を踏み出すきっかけとなった神社。もし三嶋大社が無ければ歴史は変わっていたかもしれません。
ここより南、伊豆の国や北条の里を巡る方にはとても立ち寄りやすい場所なので、是非お立ち寄りになってみてください。
ゆかりの地巡りをこちらでまとめていますので、併せてご覧いただければ幸いです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。